日本語ちゃんと使えてますか?
みなさんは正しい日本語を使えている自信はありますか?
日立ソリューションズが約1,000人の若者を対象に「敬語・言葉遣いのマナー」について自信があるかといったアンケートを実施したところ、「はい」の27.4%に対し、「いいえ」と答えた若者が78.6%を超えたという驚きの結果が出ました。
つい最近では「言葉」を完璧に操らなくてはならない報道番組ですらひどいもので、報道ステーションに至っては「原発事故関連のニュースをきょうも放送できませんでした。時間がなくなったからです。申し訳ありませんでした。」といったテロップを全国放送で流す始末…
上記のアンケートはあくまで若者中心にとったものですが、情報に溢れる現代社会においては、こうした“不自然な日本語”が際立って見えるように感じます。
この“不自然な日本語”は一種の社会現象としてTVや雑誌などでも取り上げられるので、目にした方も数多くいらっしゃるかと思います。
事実、私も先日訪れたキラリトギンザという商業施設でこんな言葉で接客されました。
「お越しのほう、ありがとうございます。」
これを聞いた瞬間全身が不快感に包まれ、そこでショッピングを続ける気が失せてしまいました。
以下では接客における言葉遣いのありがちな間違いを抜粋して挙げました。
①「~でよろしかったでしょうか?」
たとえば、お客様の注文したいメニューをとり終わった後などによく使うフレーズとして
「ご注文は、以上でよろしかったでしょうか?」
という言葉遣いがあります。これ、本当によく聞きますが…もし使ってる方がいらしたらすぐに直してください。たった今注文をとり終わったのに、その直前の行為に対して「よろしかった」という過去形を使ってしまうのということが間違っているんです。
「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
こちらが正解です。
②「~のほう、お持ちしました。」
私が遭遇したパターンのやつですね。
キレイな言葉遣いを心がけようとした結果、選択するモノもないのに「~のほう」と言ってしまいます。
「大変お待たせいたしました。~をお持ちいたしました。」
時と場合によってはここまでキッチリでなくてもいい事もありますが、「~のほう」ではなく「~を」が正解です。
③「~になります。」
これも非常に多く使われているフレーズです。
「こちらお釣りになります。」「コーヒーになります。」などなど、頻繁に使われてます。
「なる」は変化したものに使う動詞なので、 おつりや料理など変化していないものに使うことは間違いです。
「~でございます。」
これが正解です。
どんなにキレイなお店でもそこで働いている店員の言葉によって品位が疑われ、そこに対する信用度はあっという間に失墜してしまいます。
ひどい場合ともなるとネットでからかわれるのをキッカケで拡散され、店員個人だけでなくお店にも甚大な被害を招きかねない時代になってしまいました。
みなさんは正しい日本語を使えている自信はありますか?
接客の基本は笑顔と誠実さですが、いま一度ご自身の日本語を疑ってみてはいかがでしょうか?